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山本周五郎『新潮記』

いつかトライしたいと思い、何冊か購入しておいた山本周五郎さんの作品。

その中の1つ『新潮記』を何日か前に読み終えた。

大好きな山口瞳さんの本を読んで興味を持った山本周五郎さん。

間違いないんだろうなぁと思いつつも、時代小説というものを

ほとんど読んだ事のないので、2の足を踏んでたのだけど

意外とスラスラと読み終えてしまった。

もちろん周五郎さんの文章力によるものなのだろうけど。

でもなんとなく、この時代のヒト達の心の動きの方が自分にはあってる気がします。


[山本周五郎/新潮記]

高松の松平家は水戸の徳川家と互いに養子を交換する本枝不離の関係にあったが、水戸藩が幕末動乱の策源地となるとともに藩内は尊皇佐幕に二分される。高松藩の尊皇派の中心人物の庶子である早水秀之進は、その生まれのゆえに屈折し、文武に秀でているにもかかわらず時流を冷ややかに眺めるだけであったが、水戸藩への密使に立ち、生死の間をくぐりぬけることで己れのなすべき事を悟る。
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by tblancheur | 2018-10-08 13:17 | book (o.o.t.w)